今日の午前中は、国際教育センターの関係の業務で依頼することがあり、ある企業を訪問してきました。
さて、今日は昨日までシリーズでお伝えした日光のユニバーサルデザインに関連して、非常口のピクトグラムについて触れたいと思います。
非常口のピクトグラムは、至る所で目にすることができますが、このピクトグラムの国際規格として採用されています(国によって、必ずしも国際規格であるピクトグラムを使用しているとは限りません)。
そして、このピクトグラムの生みの親は、日本人であるということは皆さん、ご存知でしょうか?
生みの親と言いますのは、デザイナーの太田幸夫氏です。
私は国際ユニバーサルデザイン会議で、ピクトグラムに関する太田氏の講演を拝聴したことがあります。
ところで今回、日光で調査の後の昼食時に、ある方のお奨めにより、地元の老舗の洋食レストランを利用したのですが、そのレストランの入り口玄関の上には写真のような非常口のサインがありました。
このサインは、よく見ることのできるピクトグラムが付されておりません。
このサインのように、昔は「非常出口」という漢字の文字が書かれているだけのサインでした。
(最近では非常に珍しく、思わず撮影してしまいました)
このサインで悪いわけではありませんが、漢字のみでは、漢字圏の外国人にはわかるかもしれませんが、漢字に馴染のない国の外国人にとっては、何のサインかわからないことになります。
そのため、ピクトグラムによる非常口サインとなっているわけです。
ピクトグラムも一見、デザインを描くのは簡単そうに見えますが、表現したいことを簡単な絵言葉・絵文字(=ピクトグラム)で表現するのは、非常に難しいですよね。
東京オリンピック・パラリンピックの開催も控えており、また近年のインバウンドの増加等により、ピクトグラムが注目を浴びていますので、皆さんも何かのピクトグラム(の新規 or 改良)を考えてみると面白いかもしれません・・・